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とらドラ10!感想&考察 【ネタバレ注意!】

 
ネタバレが多分にあるので注意!

どこよりも濃い!をモットーにとらドラ10!の感想と考察を載せていこうと思います。

しょっぱなからガンダムネタでお茶を濁しつつ始まった最終巻ですが、エピソードごとにちょいちょい書いていきます。



1.最初の導入部「実乃梨の家」
これって実乃梨の家……ですよね?たぶん。 弟の名前「みどり」かぁ……きゃわいいですね笑 
13ページにある、

この手が触れた熱が、今も塗り重なる色鮮やかな想いが、交わされた言葉の記憶が―――

と言う一連のくだりが、9巻の廊下での竜児とのやりとりを暗示しているようで切ないですね。あのときのジャイアントさらばや、こぶしで触れ合った、誓い合った友情が、というところですか。
しかし白い息とか雪とかの描写は本当に綺麗ですねぇ。 黒塗りの車と言う小道具の不気味さと対比させていてほんとおみそれです。


2.二人の逃避行1
ここ、竜児の心情がリアルで痛々しく描かれているわけなんですが、もちろん大河もおんなじことを考えていそうですよね……握った手から伝わる思い、伝わってくる想い。 やばいですすでに切なくて死にそう笑


3.北村のバイト
このバイト知ってる! やってたやってた笑
北村を地の文で読むと本当に頭が良いことが解りますね。 ひらめくように物事を考え、そして思いつく様が……
これだけしっかりしていれば木原とかも報われるんですけどね笑

あと、飛行機の燃料サーチャージへの言及。
海外に行く理由はもう100パーセント、「あの人」に会いに行く以外ないでしょう笑 あーかわいい!


4.二人の逃避行2
ここまでのことをやって、しかも母親をあそこまで傷つけといてグチグチグチグチなんてガキなんざましょ!
と思わなくないけど、竜児がこの時点で本当に怖いと思っているものの正体はなんてことなかったんですね。
そのことを考えると、大河のドジとかどうでもよくて、やっぱりその後の大河の竜児に「言わなかったこと」が傷口にグサリ。
というか、大河の台詞がいちいち竜児にダメージを与えているんですよね笑 この淡々とした絶望感を漂わせた大河、嫌いじゃありません汗
そしてそれにあてられて折れてしまう竜児。 
もうここに、あの時二人が見えていた星座はないわけです(その描写もアリ。竹宮ゆゆこにぬかりなし!!)
でも、確かに輝くものはあったんですよねー ものすごく近くに。 あの時は見えていなかったけど。

そしてあのキス描写ですよ。 正直男性の小説書きと女性の小説書きにここまで違いが出るとはいやはや。
必見です!!!

ここでの描写が妙に子供っぽいのは狙ってるんですかね。 うきうきが止まらなくなりました。

特に橋から飛び降りるシーン。
これ、映像化したらアニメ史に残るラブラブシーンですよ!?


5.見ていた亜美
だーかーらー。 痛いって笑  8巻の実乃梨と同じ感じですかね。
特筆すべきは北村の把握っぷり。
亜美も北村も、物事をしっかりみちゃってるからここまでの対応が出来るんだと思います。
北村の緊迫した声を聞いて傘も持たずに飛び出す亜美萌え。 萌えですよこれは。

こうしてみると、コメディたっちに描かれる台詞一つ一つに切ないメッセージがこめられている様な錯覚とも取れる感想が思い浮かびます。
なんか面白い掛け合いなんだけど、ジーンと来るというか。

「あたしの方が風邪引きそうなんだけど」
コートの中で身を寄せ合って震える奴らを眺め、こっちは一人だしさ、とついつい口に出しそうになる


ここで死にました。
今回で一番キたシーンかもしれない。 亜美は神。


6.合流
メインが再び合流するシーン。
9巻でもそうだったように、竜児の、そして大河だけでなく全員の、「未来への希望や指針がお互いに影響されあって決められている」というメッセージがこめられていると思います。

大河は母親のことを「マ……」と呼びかけているんですよね、その後すぐにババアと訂正しましたが。
竜児が言うように、クリスマスや文化祭での話を見る限り、父子よりも母子の関係の溝が深いと思われていましたが、実際のところ娘である大河にはたいした違いはなかったのかもしれません。
大河の歯が浮くようなノロケとも取れる話に対する皆の反応に注目してください。
亜美、良く耐えたな……

やっぱり私は、どこからどうみても亜美と北村にリアリティを感じないんですよねあんまり。
この二人が大人として描かれているならともかく、親友だったりライバルだったりの属性がついててそれを邪魔しています。むしろそこが狙いなんじゃないかといわんばかりです。
特に、北村が竜児に「俺は一生、お前の味方だ」的なことを言うシーンと、亜美の別荘の鍵を渡すシーンとか。
立ち向かうべきは(お互いの)母親のエゴだったりするわけですが、こういう物語のイベント進行に即したキャラクターが必要なのはわかるんですが……なにかを暗示しているんでしょうか?(深読み?)


7.竜の児 覚醒
ライトノベルを読むに当たって、実に様々な「明るい未来の表現」を見てきましたが、ここまでパラダイムにシフトしてくる表現もないですね笑
母親に捨てられた状態でこれ以上にない絶望を味わう。そして掃除(日常や心情の整理を象徴している)をしながら自分に都合の良い未来を妄想し、「浮上」する。
P113にある、

痛みも悲しみも、ここにある分は全部、―――


「ここ」っていう指示語の先を考えると深いです。とっても広い意味ですよねこれ。

一応言っておきますが、正しいとか間違いとかという議論よりも、自然か不自然かと考えたら、間違いなく「泰子の方が自然」であって「竜児のほうが不自然」だと思います。残酷ですが。

自分のいやなことや傷から逃げ、恋人のために「家」や「家族」を捨てようとした竜児

自分の今までの生き方そのものだった息子に「お前がいままでしてきたこと(自分を産んだことも含めて)全て間違っている」といわれて竜児を捨てた泰子

後者は、最終手段(親族への手がかり)付き。
正しいとか間違いとかの議論が難しいことが伝わりましたでしょうか?
因果応報という言葉が出てきますが、この小説の、もはや「テーマ」といってもいいくらいのことがわんさか出てくるシーンですよねここ。

親と子の連鎖や、大河の言っていた「大破壊」。 全ていやになって暴れる竜児。
そして。
進んだ時間を巻き戻そうとしてるかのように、自分で壊し、汚した家を掃除し始める竜児。

「見えた」悲しみを拭うことはできる!という意気込みが文章からひしひしと伝わってきます。

大河が家や家族まで捨てて防ぎたかった「大破壊」の逆はなんなのか。
それを考えた時、竜児はまっすぐ前を見据えていたんだと思います。

ここは、私にとってはとっても勉強になったシーンでした。お見事。
(でもぶっちゃけるとほんと、自業自得ですよね。 竜児が悪い。ほぼ全部ね。)


8.学校のシーン
学園モノだということを思い出させてくれるシーンでした笑
実乃梨の心配は常に未来に向いています。9巻からすこし大人になっている印象がありました。
「親友として」実乃梨を励ます竜児の姿がとっても印象的です。 背中を叩いて『みのりん』と初めて呼ぶ様は切ないです。そして復活する太陽。
なんていうか久しぶりになごみますよねーこういう普通のクラスメイト同士の掛け合いが笑
そして独神のターン。 やばい。 ホント最高だった。

「私は母親よ!」
「私は担任です!」


かっこよすぎです。この教師。

でもここでの大河の母親の発言は違和感ありありでしたね。 こんなにもウザキャラ強調されたキャラなのにあらあらまあまあしおらしくなっちゃって……
というか言ってることもやってることも最低なのに、そしてそれが無自覚だったらもっと最低なのに、「自覚している」って言う描写はさすがに焦りました。
あれ、これって和解ルートありなんじゃ?と読者に思わせてしまうと思うんですが……まぁ実際和解ルートが示されてもどうにもならない展開だったといえますが。

そして二人の二度目の逃避行はクラスメイトみんながグルってところに開放感!
一度目とは違う演出が粋ですよね。
というか春田……グッジョブ過ぎるんですが。 どうしちゃったんだろう笑


9.立ち向かうべき「親の」エゴ
親というのが「親の親」のことも指しているのが見事なギミックです。
ここではただひたすらに「幸せ」であることが雰囲気で解ります。むしろ、ここで泰子が自分の親と和解して、そういう未来もある、と示しているのではないでしょうか。
もちろん、竜児と大河は別の道を選んでいるわけです。

泰子と、その家族の掛け合いで、思わずほろっときてしまいました!
だめですね……他のシーンはなんとか我慢できるのにこのシーンは鳥肌が立つほどの幸せが満ちていてなんていうか切・な・い!です><
母親失格と言いながらも、大河に対してしっかり「ありがとう」と言うあたりがさすがです。
やっちゃんは最後まで本当の意味での母親になれず、最後に「親の娘」として、息子と向き合った形になったわけですが、そんなのもありかなと思わず思ってしまいます。

ここで、竜児の思い描いた遠大な望みが明らかになります。
それは途方もない希望で、そして確かにハッピーエンドにふさわしいですが、どこかエゴイスティックです。
そうして絆は結ばれていくんだなぁと思うと感慨深いですね。

「忘れないよ、永遠に」という大河の台詞が切ない。
その向かう話題はしょーもないモノでも。

なんかさっきから切ないしか言ってない気がする笑

大河を意識して、そしてキスしたことを思い出してしまう竜児。
川に落ちたことも一緒に思い出して耳を覆ったり、首を動かしたりする描写がかわいいです!

そして……朝チュンがない……だと……?
せめてインコがいれば!インコが――!(何


10.合流-1
やっぱりこのシーンは蛇足じゃなかったわけですよねー。
要は、どこまでたっても、どれだけ仲良しで通じ合っても、真に重なることはできない。そういうことなんだろうと思います。

亜美が号泣するシーンがあってボカァ満足です。
やっぱりこういうフラストレーションを解決するシーンがないと完璧超人になってしまいますからね。

ここでほぼ、亜美の見せ場が終わってしまうわけですが、9巻のあのヒキを見れば、本当は実乃梨が亜美を癒してくれたらいいのになーと思ってしまいました。
やっぱり亜美のことを真に揺さぶれるのは実乃梨だけだと思うので……

というか結局亜美の恋心の行方だけが……これも青春ってことなんでしょうかね。

ただ、やっぱり大河が竜児の前を立ち去った理由がほとんど「行間」に存在するところで読者はポカーンとさせられてしまう……

みんな、それぞれの道を行く、けど。 


11.大団円

――この世界の誰一人、見たことがないものがある。


さてこれは現在形。 1巻の時も「現在形」

でもP238からP239にかけては……?
……そういう解釈でいいのでしょうね。たぶん。

しかしこの1巻初出の文章ですが、

手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる


とあるのに、最後が複数人なところがニクイ!



・総評
やはり10巻かけて読み終わった後のカタルシスは筆舌にしがたいものがあります。
表現するなら「筆舌を絶する」ってやつですか?

トンでもない作品を読み終わったんだなという感覚が後に残りましたね。

しかし不満と言うか不完全燃焼点としてあえてあげるとすれば、
やっぱり大河の母親の扱いと亜美の扱いという2点ですかね。

大河の母親が完全に悪役として機能しないのは十分承知しているのですが、このままだと「あえて言うなら原因は恋ヶ窪ゆり(三十路)」な状態に……
大河が2月から4月にかけてどれだけがんばったか、幸せを掴もうとあがいたのか、を今後描いてほしいです。

あと亜美。 本人が言うように、かなり不幸ワーストランキングを突っ走ってるので補完がほしい!><
こんなところですか。
ちなみに私はご都合展開が大好物なので!


恋やスポーツの青春モノと思わせといて、
家族問題などを織り交ぜてきたこの作品ですが、

・9巻で竜児が気付いたこと。
・泰子に捨てられて竜児が自宅で気付いたこと。
・そして、214ページから218ページまでに書かれていること。


が一番メッセージとして大切だったんじゃないかなと私個人ではそう思います。

最後になりましたが本当に良いものを読ませていただきました。
確かにこれは、

超弩級ラブコメでした!


竹宮ゆゆこ先生の次回作を 
   
   期待しています!



amazonで1位! おめでとうございます。



おまけアニメがめちゃくちゃ面白かった笑


PS:
ということでスピンオフはまだですか!!!!!><
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